英検の飛び級はできる?受験資格・併願ルールと現地校の子の級の決め方

現地校に通っていて英語は話せるので、5級や4級は飛ばして上の級から受けさせたい、と考える保護者の方は少なくありません。

結論から言うと、英検は下の級を持っていなくても、どの級からでも受験できます。

ただ、会話が得意な子ほど、語彙問題やライティングの型、日本語の指示文で思ったより点が取れないことがあります。

この記事では、英検協会の受験規約と公式の案内をもとに、飛び級の受験資格と併願のルール、受ける級の決め方、落ちたときの立て直し方を整理します。

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英検の飛び級は規約上できる|受験資格と併願のルール

英検には「下の級に合格していないと上の級を受けられない」という決まりはありません。

ここでは、海外で受ける場合の条件と、同じ回に2つの級を受けるときのルールを確認します。

過去に受けた級に関係なく、どの級でも受験できる

英検協会の受験規約(海外版)には、各級とも年齢・職業・学歴は問わず、過去に受験した級に関係なくどの級でも受験できると書かれています。

英検を一度も受けたことのない子が、いきなり3級や準2級から受けても問題ありません。

アメリカで受けるときは、会場によって受けられる級が決まる

同じ規約で、海外の公開会場(海外本会場)は1級〜3級、準会場は2級〜5級しか受験できないと定められています。

コンピューターで受ける英検S-CBTの海外会場は、準1級・2級・準2級・3級の実施で、1級と準2級プラスはありません。

会場や申し込みの手順は「アメリカから英検を受験する方法|申し込み手順から当日の流れまで」で詳しく解説しています。

併願(ダブル受験)できるのは連続した2つの級だけ

英検協会は、同じ検定回で隣り合う2つの級を受けられる「ダブル受験」の制度を設けています。

ニューヨーク会場の案内では、同じ試験日・同じ会場で実施する級のうち、連続した2つの級を申し込めるとされ、例として「2級と準2級プラス」が挙がっています。

2025年度に準2級プラスが新設されたため、「2級と準2級」の組み合わせはダブル受験に当たらないと明記されている点に注意してください。

同じ回に同じ級を重複して受けることはできず、受けた場合は両方とも失格になります。

申し込んだあとは級を変えられない

受験規約では、申し込み後の検定料は返金されず、級を変えて充当することも認められていません。

飛び級で受けるかどうかは、申し込みの前に決めておく必要があります。

出典:日本英語検定協会|実用英語技能検定 受験規約(海外版)

出典:英検・ニューヨーク受験会場|ダブル受験・一次試験免除/日本英語検定協会|受験を検討している方/英検S-CBT(海外会場)

飛ぶ先の級の目安と合格基準スコア

英検協会は各級の目安を「中学卒業程度」「高校卒業程度」のように日本の学年で示しています。

現地校の学年とはそのまま対応しないので、飛び級を考えるときは、各級の合格基準スコアとCEFRの位置もあわせて見ておくと判断しやすくなります。

級 推奨目安 一次試験の合格基準スコア 二次試験の合格基準スコア 合格基準の合計が入るCEFR
1級 大学上級程度 2028 602 C1
準1級 大学中級程度 1792 512 B2
2級 高校卒業程度 1520 460 B1
準2級プラス 高校上級程度 1402 427 A2
準2級 高校中級程度 1322 406 A2
3級 中学卒業程度 1103 353 A1
4級 中学中級程度 622 なし 表示なし
5級 中学初級程度 419 なし 表示なし

CEFRの列は、一次と二次の合格基準スコアの合計を、英検協会が示す4技能総合スコアの区切り(A1は1400〜、A2は1700〜、B1は1950〜、B2は2300〜、C1は2600〜)に当てはめたものです。

4級・5級は二次試験がなく、級の合否は一次試験だけで決まり、CEFRレベルも表示されません。

飛び級で差が出やすいのはライティングの形式

3級と準2級のライティングはEメールと英作文の2題ですが、準2級プラス以上は英文要約と英作文の2題に変わります。

4級以下には書く問題がないので、3級以上へ飛ぶときはライティングが初めて加わり、準2級プラス以上へ飛ぶときは書く問題の種類そのものが変わると考えておいてください。

出典:日本英語検定協会|英検CSEスコアのご紹介/各級の目安

現地校の子が「会話力」で級を決めると失敗しやすい理由

英語で普通に会話ができる子でも、英検では会話力とは別の力で点が決まる部分があります。

語彙問題は文脈に合う語を選ぶ力を見ている

リーディングの最初の大問は短文の語句空所補充で、3級・準2級は15問、準2級プラス・2級は17問、準1級は18問あります。

会話で通じる語を知っていることと、選択肢の中から文脈に合う1語を選べることは別なので、上の級ほど読書量の差が点に出ます。

ライティングは「型」どおりに書けているかで採点される

英検CSEスコアは技能ごとに均等に配分されているので、一次試験ではライティングがリーディング・リスニングと同じ重みを持ちます。

問題数が少ないぶん1題あたりの影響が大きく、話すように自由に書いて形式を外すと、一次試験の合計を大きく下げてしまいます。

減点されやすい書き方は「英検ライティングの「型」|海外在住の子がやりがちな減点パターン(準2級〜準1級)」で詳しく解説しています。

問題の指示文は日本語で書かれている

英検の指示文は日本語で、準2級からは問題冊子の指示文にふりがなが付いていません。

英語は読めても、日本語の指示を読み違えて答え方を外すことがあるので、飛び級で準2級以上を受けるなら指示文に一度目を通しておいてください。

話せる子が英検でつまずく理由は「英語は話せるのに英検に受からない理由|現地校に通う子がつまずく4つのポイント」で詳しく解説しています。

お子さんがどの部分で点を落としそうかを一緒に確かめたい方は、無料体験レッスンで過去問を見ながらご相談ください。

何級から受けるかを決める判断材料

受ける級を決めるいちばん確かな方法は、英検協会が公開している過去問を本番と同じ条件で解いてみることです。

過去問の一次試験を、時間を計って解く

各級のページでは、過去1年(3回分)の一次試験の問題冊子・リスニング音源・解答が公開されています。

一次試験のリーディング・ライティングの試験時間は、3級が65分、準2級が80分、準2級プラスと2級が85分、準1級が90分です。

時間を計らずに解くと、長文を読み切れるかどうかが見えないので、必ず本番と同じ時間で解かせてください。

技能ごとの正答率を分けて見る

英検協会は、2016年度第1回の一次試験で、2級以下は各技能6割程度、準1級・1級は各技能7割程度の正答率の受験者の多くが合格したと公表しています。

正答数から英検CSEスコアを計算することはできないので、合計点ではなく、リーディング・リスニング・ライティングのどこが目安に届いていないかを見るのが実用的です。

2つの級で迷うならダブル受験も選べる

たとえば準2級プラスと2級で迷う場合は、連続した2つの級としてダブル受験すれば、上の級に挑戦しながら下の級の合格も狙えます。

ただし申し込みは級ごとに行うので検定料は2つの級の分がかかり、1日に2つの試験を受ける負担もあるため、お子さんの集中力と相談して決めてください。

スコアの仕組みは「英検CSEスコアの仕組み|「できたはずなのに落ちた」が起きる理由」で詳しく解説しています。

出典:日本英語検定協会|英検CSEスコアでの合否判定方法について/2級の過去問・試験内容

飛び級で落ちたときの立て直し方

飛び級で不合格になっても、成績表を読み解けば、次に同じ級を受けるか一つ下に戻るかを決められます。

成績表の技能別スコアと英検バンドで距離を測る

成績表には技能別の英検CSEスコアと、合格基準スコアからの距離を25点刻みで示す「英検バンド」が載っています。

英検バンドが「−1」「−2」のように合格ラインのすぐ下で、足りないのが1技能だけなら、同じ級をもう一度受ける価値があります。

すべての技能が大きく届いていない場合は、一つ下の級に戻るか、下の級とのダブル受験に切り替えるほうが、結果的に早く上の級に届くことがあります。

一次に受かって二次で落ちたら一次試験免除を使う

1級〜3級で一次試験に合格し、二次試験が不合格または欠席だった場合は、次回以降の申し込みで一次試験免除を申請すれば二次試験から受けられます。

海外本会場の案内では、一次試験免除を申請できる期間は1年間で、検定料は通常と同じ額です。

海外本会場では問題冊子が戻らない前提で準備する

海外本会場はクローズドテストで、試験後に問題冊子は渡されず、問題や模範解答も開示されません。

本番で何を間違えたかは確かめられないので、成績表で弱かった技能を、公開されている過去問で集中的に練習する流れになります。

海外本会場の年3回に加えて、英検S-CBTの海外会場も従来型と併願できるので、受け直しの機会を増やすこともできます。

海外から学習を続ける進め方は「英検オンライン個別指導の選び方と進め方|海外在住の子が自宅で伸ばす3ステップ」で詳しく解説しています。

成績表を見ながら次の受験級を一緒に決めたい方は、無料体験レッスンをご利用ください。

よくある質問

英検の飛び級について、保護者の方からよくいただく質問をまとめます。

英検を一度も受けたことがなくても、2級から受けられますか?

受けられます。

受験規約で、過去に受験した級に関係なくどの級でも受験できると定められています。

2級と準2級を同じ日に受けられますか?

ダブル受験は連続した2つの級に限られ、2025年度からは「2級と準2級」は対象外です。

2級と組み合わせるなら準2級プラス、準2級と組み合わせるなら準2級プラスか3級になります。

5級・4級を飛ばして3級から受けても問題ありませんか?

問題ありませんが、3級からはライティングと面接の二次試験が加わります。

書く問題と面接の流れを過去問とサンプル問題で一度確かめてから申し込んでください。

相談だけでも受けられますか?

受講を決めていない段階でも、無料体験レッスン(初回1回のみ・60分)で受験級の相談ができます。

有料レッスンを予約したあとも、レッスンの12時間前までにキャンセルすれば全額返金されます。

まとめ

英検は下の級を持っていなくても、どの級からでも受験できます。

同じ回に2つの級を受けるダブル受験は連続した級に限られ、「2級と準2級」は組み合わせられません。

現地校の子は会話力があっても、語彙問題・ライティングの型・日本語の指示文で点を落とすことがあるので、過去問を時間を計って解き、技能ごとの正答率を見てから級を決めてください。

不合格だったときは、成績表の技能別スコアと英検バンドを見て、同じ級を受け直すか一つ下に戻るかを判断します。

飛び級で受けるかどうか迷っている段階で、お子さんの今の位置を確認したいだけでも構いません。

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投稿者プロフィール

Manami Palmini
Manami Palmini
Manami Palmini(マナミ・パルミニ)/My Test Coach 講師・英語教育スペシャリスト
アメリカ・ニューヨーク在住。国際基督教大学大学院修了、ニューヨーク大学(NYU)大学院修了(芸術教育学・言語教育研究)。
英検1級/IELTS 8.0/TOEFL 100/TESOL(英語教授法)取得。早稲田アカデミー現役英語講師。
日本とアメリカで8年以上にわたり英語指導に従事し、現地校・日本人学校に通うお子さまの英語力育成、英検・TOEFL・IELTS対策、中学・高校・大学受験対策を担当しています。

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