英検2級の面接で落ちる理由|話せる子の5つの失点パターンと対策

英語は普段から話しているのに、英検2級の二次試験(面接)で不合格だった。

一次は通りそうでも、面接で落ちないか心配している保護者の方も多いと思います。

2級の面接で落ちる原因は、英語力そのものより、問題ごとに求められている答え方とお子さんの話し方がずれていることにある場合が少なくありません。

この記事では、英検協会の問題構成と成績表の評価項目をもとに、現地校に通う子に多い失点パターンと対策の順番を整理します。

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英検2級の二次試験の流れと問題構成

英検2級の二次試験は、面接委員1人と英語でやりとりする約7分の個人面接です。

問題カードには60語程度のパッセージと3コマのイラストが印刷されていて、質問はNo.1からNo.4まであります。

順番 内容 押さえておきたい点
入室・着席 面接カードを渡し、氏名と受験級の確認、簡単な挨拶 ここからやりとりが始まる
黙読 パッセージを20秒で黙読 意味の区切りを確かめる
音読 英語のタイトルから読む タイトルを飛ばさない
No.1 音読したパッセージの内容についての質問 問題カードを見て答えてよい
No.2 3コマのイラストの展開を説明(考える時間20秒) 言い出しの文は問題カードに印刷されている
No.3 カードのトピックに関連した事象・意見について自分の意見を述べる 問題カードを裏返し、見ずに答える
No.4 日常生活の一般的な事柄について自分の意見を述べる カードのトピックに直接関連しない内容も含む
退室 問題カードを返してから退室 控室に戻らない

出典:日本英語検定協会|2級の試験内容

2024年度のリニューアルで2級の面接は変わった?

2024年度第1回からのリニューアルで、2級は一次試験の問題数が減り、ライティングに要約問題が加わりました。

一方で2級の二次試験(スピーキング)は「変更なし」とされているため、面接の流れと問題構成はそれ以前と同じです。

出典:日本英語検定協会|2024年度 問題形式リニューアル

合否はスピーキングのスコアだけで決まる

二次試験の合否は、スピーキングの英検CSEスコアだけで判定されます。

2級のスピーキングの満点は650、二次試験の合格基準スコアは460で、この基準は回によって変動しません。

CSEスコアの算出の仕組みは「英検CSEスコアの仕組み|「できたはずなのに落ちた」が起きる理由」で詳しく解説しています。

公式に示されている評価の観点

英検協会は2級の面接を、応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価するとしています。

成績表では3つの分野に分かれる

英検協会が公開している2級の個人成績表サンプル(英検S-CBT)では、スピーキングの得点が次の3つの分野に分けて表示されています。

分野 配点 評価のポイント(成績表の記載を要約)
音読 5点 内容が伝わるように、単語の発音や意味の区切りに注意して読めているか
Q&A(質問への応答) 25点 情報を理解したうえで適切な表現で答え、自分の考えを論理的に述べられているか
アティチュード 3点 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度があるか

同じサンプルの注記では、アティチュードの点数は1が「普通」、2が「よい」、3が「とてもよい」を表すとされています。

出典:日本英語検定協会|英検CSEスコアとは(英検の成績表を見てみよう・合格基準スコア)

33点のうち25点が質問への応答なので、合否を大きく左右するのはNo.1〜No.4の答え方です。

英語が話せる子が2級の面接で落ちる5つのパターン

現地校に通う子の失点は、英語が出てこないことより、出てきた英語が問題の求める形になっていないことから起きがちです。

1. No.1でパッセージから答えず、自分の知識で話を広げる

No.1は「パッセージによると」と前置きして、本文に書かれている内容を聞く質問です。

英検協会のサンプル問題でも、解答例は本文の一文を質問に合わせて言い換えた短い一文で、本文の these services のような指示語は childcare services という具体的な名詞に置き換えられています。

会話に慣れた子ほど自分の知識や意見を足して長く答えがちですが、問われているのは本文の該当箇所を質問の形に合わせて言えるかどうかです。

2. 音読を会話のスピードで流す

成績表の評価のポイントに挙がっているのは、発音と意味の区切りに注意して内容が伝わるように読めているかで、速さではありません。

文の切れ目を無視して一息に読むと、速く読めても内容は伝わりにくくなります。

黙読の20秒は、区切る位置と読みにくい固有名詞を確かめる時間として使います。

3. イラスト問題で時制と登場人物の描写が抜ける

No.2では、問題カードに印刷された言い出しの一文から始めて、3コマの展開を説明します。

英検協会のサンプル問題の解答例は、コマごとに登場人物それぞれの行動や気持ちを過去形と過去進行形で述べ、吹き出しのセリフも誰が誰に言ったかが分かる形で文に入れています。

現地校の子に多いのは、主人公以外の人物を飛ばす、途中で現在形に戻る、絵にない出来事を足して物語を作る、といった説明です。

4. No.3・No.4で理由が1つしかない、具体性がない

No.3はカードのトピックに関連した意見について、No.4は日常生活の一般的な事柄について、自分の意見を述べる問題です。

サンプル問題のNo.4では、Yes/Noで答えたあとに面接委員が Why? や Why not? と理由を聞く流れになっていて、解答例はどちらも理由と補足を2文で続けています。

話せる子は「Yes, because it’s cheaper.」のように一言で終わらせたり、立場を決めないまま「It depends」と話し続けたりしがちです。

立場をはっきり言い、理由を2つ、または理由と具体例を1つずつ続けると、自分の考えを論理的に述べるという評価のポイントに沿った答えになります。

出典:日本英語検定協会|2級 二次試験サンプル問題(PDF)

5. アティチュードを「明るさ」や「ノリ」のことだと思っている

アティチュードの配点は33点のうち3点で、ここだけで合否が決まるわけではありません。

気をつけたいのは、聞き返しや沈黙が、配点の大きい質問への応答の失点につながることです。

英検協会は、自然な流れでの聞き返しは減点の対象にならない一方、不自然な聞き返しや繰り返しの聞き返しは減点の対象になるとしています。

答えている途中で口ごもって応答が滞ると、次の質問に進むことがあるとも案内されています。

聞き取れなかったら一度だけ丁寧に聞き返し、詰まっても短い英語で答え切ることが大切です。

英語が話せる子が英検でつまずく全体像は「英語は話せるのに英検に受からない理由|現地校に通う子がつまずく4つのポイント」で詳しく解説しています。

対策の順番|質問への応答を先に固める

配点を見ると、最初に時間をかけたいのは25点分の質問への応答です。

その中でも身につくまで時間がかかるものから練習し、音読は最後に通しで仕上げます。

ステップ1|No.3・No.4の答え方を「意見+2文」にそろえる

最初に直したいのは、意見問題の答え方です。

過去問の質問を使い、立場を1文で言ってから理由や具体例を2文続ける形を、声に出して繰り返します。

サンプル問題にも賛成・反対の両方の解答例が載っているので、英語で理由を言いやすい側を選ぶのも一つの方法です。

ステップ2|No.2を「1コマ2文・過去形」で説明する

イラスト問題は、20秒の準備時間で各コマの登場人物と時間の表示を確認し、1コマにつき2文程度で説明する練習をします。

答えを録音し、人物の抜けと時制のずれがないかを保護者の方が確認するだけでも、直すべき点が見えてきます。

ステップ3|No.1は本文の該当箇所を探す練習をする

No.1は、質問の疑問詞と本文の該当箇所を結びつける練習を重ねると、答えが短く正確になります。

ステップ4|音読からNo.4までを通しで練習する

最後に、黙読20秒から音読、No.1〜No.4までを、時間を計って通しで練習します。

答え方のずれを講師に見てもらいたい場合は、無料体験レッスン(60分・初回1回のみ)で相談できます。

二次で落ちたら一次試験免除を使う

二次試験に落ちても、一次試験の合格は一定の期間生かせます。

項目 内容
対象 1級〜3級で、一次試験に合格し、二次試験を不合格または棄権(欠席)した人
利用できる期間 二次試験のウェブ合否公開時刻から、翌年度の同じ回まで
申請のしかた 本会場で受ける場合は、申込時の一次試験免除申請欄に、一次試験に合格した検定回と個人番号を記入・入力する
検定料 免除を使っても通常と同じ

出典:日本英語検定協会|一次試験免除制度について

前回の成績表でスピーキングのスコアと合格基準スコアの差を確かめてから、二次の準備に集中します。

アメリカからの申し込み手順は「アメリカから英検を受験する方法|申し込み手順から当日の流れまで」で詳しく解説しています。

よくある質問

2級の面接について、保護者の方から聞かれることの多い質問をまとめます。

準1級の面接とはどこが違いますか?

2級は約7分で音読と3コマのイラスト説明がありますが、準1級は約8分で音読がなく、4コマのイラストを2分間でナレーションします。

準1級は面接委員との簡単な日常会話から始まり、意見を問う質問も社会性の高い話題になります。

出典:日本英語検定協会|準1級の試験内容

準1級の面接対策は「英検準1級 二次試験対策|面接で落ちる人の共通点と合格するための準備手順」で詳しく解説しています。

家で保護者が練習相手になれますか?

なれます。

英検協会のサンプル問題には質問文と解答例が載っているので、保護者の方が質問を読み上げ、答えを解答例と比べる形で練習できます。

相談だけでも受けられますか?

受けられます。

受講を決めていない段階でも、無料体験レッスン(60分・初回1回のみ)で、お子さんの面接の課題や対策の進め方を相談できます。

レッスンのキャンセルは、開始の12時間前までであれば全額返金されます。

2級のレッスンは60分$60で、詳しくは料金ページで確認できます。

まとめ

英検2級の面接は、英語を話せることに加えて、問題ごとに求められる答え方ができているかが点数に表れる試験です。

合否はスピーキングのスコアだけで決まり、成績表サンプルでは33点のうち25点が質問への応答に割り当てられています。

話せる子の失点は、No.1で話を広げる、イラスト問題で人物や時制が抜ける、意見の理由が1つで終わるといった答え方のずれから起きがちです。

対策は意見問題、イラスト問題、No.1、通し練習の順に進めると、配点の大きい質問への応答から点を積み上げられます。

二次で不合格だった場合は、翌年度の同じ回まで一次試験免除を使って再挑戦できます。

お子さんの答え方のどこがずれているのか、無料体験レッスンで確認したいだけでも構いません。

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投稿者プロフィール

Manami Palmini
Manami Palmini
Manami Palmini(マナミ・パルミニ)/My Test Coach 講師・英語教育スペシャリスト
アメリカ・ニューヨーク在住。国際基督教大学大学院修了、ニューヨーク大学(NYU)大学院修了(芸術教育学・言語教育研究)。
英検1級/IELTS 8.0/TOEFL 100/TESOL(英語教授法)取得。早稲田アカデミー現役英語講師。
日本とアメリカで8年以上にわたり英語指導に従事し、現地校・日本人学校に通うお子さまの英語力育成、英検・TOEFL・IELTS対策、中学・高校・大学受験対策を担当しています。

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